市民劇場 VOL.202 豊橋演劇鑑賞会会報 (2007年11月21日発行)


私と鑑賞会

  妻に勧められて入会してから、2、3年になるが、今も強く印象に残っていることがある。
そのことを書く前に、関連した事柄として、次のことから筆を進めたい。
 平幹二朗氏の「オセロー」の舞台装置搬入の助っ人を頼まれ、劇団員の指図に従い、トラックに隙間なくぎっしり積まれた装置を、それぞれの位置に仮置きし、組み立てまで手伝ったが、この手伝いの合間・合間に、舞台の広さや吊り下げるロープやウエイトなどを、ある意味感心ながら観察していた。
 数世紀前のイタリアの港湾都市を現出させる舞台は、重厚で大きな鉄の扉も、赤茶けた錆や一部破損したリベットの跡さえも、描きこまれて、関係者の思い込みが感じられた。 これとは正反対に、私がここに書こうとしている「強く印象に残る」ことは、日本の歌謡曲の出始めの頃、一世を風靡した「あゝ東京行進曲」のことである。大変失礼なことではあるが、平幹二朗氏の劇団に比べれば、多分名もない弱小劇団なのだろうと推測するが、その舞台は、黒を基調にして、立方体の黒い箱と白い紐が主役で、「オセロー」と比べたら、月とスッポン、当然その分費用もぐっと安上がりになっていることは言うまでもない。金を掛けずに工夫する、そこにプロの知恵を見せてもらった。もう一度、何を見たいかと聞かれたら、この「あゝ東京行進曲」を挙げたいと思っている。 谷寛治
中部・北陸ブロック中間総括会議報告
    〜10月20日(土)〜21日(日)於となみ〜

 10月20日〜21日の2日間、となみで中部・北陸ブロック中間総括会議が開かれました。17団体の役員・事務局ならびに劇団の制作者ら約90名が集まって開かれました。
 中部・北陸ブロックの過去1年間の動きは、サークル数、会員数の減少が鈍化しているものの、組織の後退に歯止めがかかっていない状況で、いまだに2万名を割っています。ブロックの活動方針には「前例会を上まわるサークル数・会員数で例会を迎えよう」という課題が掲げられています。この方針のもとこの課題を着実に達成しているのは「となみ」だけです。豊橋は13例会連続でサークルを増やし続けていますが、会員数は減らしています。前進している団体とどこが違うのか、そこを探る会議でもありました。大きな違いとして浮び上がってきたのは、運営サークルの活動において、例会に向き合う姿勢についてです。「となみ」は、運営サークルの活動の目的が例会を成功させることであり、自分たちがかかわる例会作品について、その魅力を徹底的に研究・追究して、そのことを広げています。運営サークルにとってそれぞれのサークルでその魅力を広げるには何ができるのか、この視点を豊橋もきちんと持ちたいと思いました。
 企画づくりの問題については、統一例会をこれから如何につくり上げていくかが議論の中心でした。17団体が足並みを揃えて同じ作品を例会にしていくことが困難になってきたからです。統一例会によってブロックで鑑賞運動が進められるようになったものの、組織活動と企画活動がうまく結びついていないことが見えてきました。鑑賞会のオリジナルな部分と素晴しさを再確認する必要があると恩いました。 (大井)

地人会の解散について
 わたしたちの鑑賞運動にとって、最近とても悲しく残念な出来事が二つありました。一つは演劇鑑賞運動の発祥の地であり、60年近い歴史を刻んで来た大阪労演が解散したこと。二つ目は、数々の名舞台を創り披露してくれた地人会が今年いっぱいで解散してしまうことです。地人会は演劇界屈指の演出家・木村光一氏の主宰する演劇制作体です。豊橋では31年の歴史の中で地人会の作品を23作品例会にして、その他に木村光一演出では、文学座やこまつ座の作品として10作品例会にしました。『はなれ瞽女おりん』 『ラヴ』 『越前竹人形』など心に残る舞台は数々あります。水上勉、官本研、井上
ひさし、斉藤憐、山田太一氏とともに、流行にこびることなく新劇の伝統を継承した新しい演劇世界を切り拓いてきただけに残念でなりません。今後この遺産をどう引き継ぐのかが私たちの課題でもあります。

仲代達矢さん丈化功労賞を受賞
 私たちの例会でもお馴染みで日本を代表する名優仲代達矢さんが文化功労者の称号を受賞しました。受賞発表の当日が特別例会、無名塾公演『ドン・キホーテ』の公演日と重なり、大いに盛り上りました。仲代さんはある新聞のインタビューの中で「僕の場合、役者としての究極の原点は、戦争反対、命は大切だという思いです。かつて築地小劇場で新劇が起こったころの、先達たちの抵抗の精神を若い人たちにどう伝えるかが、僕らの課題だと思います」と述べられています。今後も感動の舞台を一緒に創っていきたいですね。
2009年・魅力ある例会の実現を!
   例会企画づくりの活動について

 9月5日(水)〜(金)の4日間、秋のサークル代表者会議を開きました。会議には、154サークル、160名(参加率=43%)
が参加しました。
 今回は09年の例会企画について、中部・北陸ブロックの幹事会推せん作品5本の提案と企画づくりの経過を説明するとともに、過去1年間の例会について観た感想や印象深かった内容等々を語り合い年間例会のまとめを行いました。
 ブロック幹事会推せん作品については、ミュージカル作品として劇団スイセイミュージカルの『サウンド・オブ・ミュージック』を1月例会に、3月例会は文学座の『初雷』、5月例会は俳優座の『三屋清左衛門残目録−夕映えの人−』、9月例会はこまつ座の『見おとうと』、11月例会には、民聾の『静かな落日』の5作品を提案し、作品の魅力を伝えるとともに、推せん作品に決まった経緯を説明しました。ミュージカル、時代劇、社会的テーマを盛り込み、人間や家族のあり方を斬新かつ感動的に描いている創作劇、さらには井上ひさし作品等々バラエティーに富んだ例会作品が提起されました。
 また、7月例会については、この時点でブロック幹事会推せん作品が決まらず、劇団NLTの『パーヴィからの贈り物』と新たな提案としてエイコーンの
『令嬢ジュリー』の2作品が取り上げられて、どちらを例会にしていくか各団体で論議されていました。ブロック幹事会での長い論議を経て、17団体中10団体から要望のあったNLTの『ハーヴィーからの贈り物』を例会にしていくことに決まりました。
 会議では、ミュージカル作品への要望が非常に高かったとともに、昨年例会にした『きょうの雨、あしたの風』で評価の高かった藤沢周平原作のドラマに期待が集まりました。
 会議ではいくつかの問題点が指摘されました。一つは、ブロック幹事会で決めた作品をなぜもう一度サークルで討議しアンケートを提出するのか、という質問です。これは提案による合意をいかにつくり上げていくか、しかもサークルによる合意を民主的につくり上げていく大事な手続きであるわけですが、現在のやり方には不明確な部分もあり、こうした意見を参考に企画づくりのあり方をさらに改善していきたいと思います。
 もう一つは、最近俳優の声が聞えないという感想が増えてきました。この点についても、例会に決まった劇団や創造団体と相談をして、できるだけ声の通る演劇空間がつくられるように善処していきたいと思います。
アンケートの結果は下記の表にまとめました。

企画づくりのためのサークルアンケート集約数
 @アンケート提出数 216サークル
 Aアンケート提出率 60%

ブロック幹事会推薦作品のアンケート結果
開催月 劇 団 ・ 作 品 名 支 持 不支持
1〜2月 劇団スイセイミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」 212 4
3〜4月 劇団文学座「初霜」 211 5
5〜6月 劇団俳優座「三屋清左衛門残日録」 212 4
9〜10月 こまつ座「兄おとうと」 212 5
11〜12月 劇団民藝「静かな落日」 213 3
以上:圧倒的な支持を得たということで、11月4日(木)の幹事会で、上記の作品を2009年の例会にしていくことを確認しました。また、同じく7〜8月例会もNLTの『ハーヴィーからの贈り物』を例会にしていくことで確認しました。
ブロックの例会企画づくり
 2009年の例会企画づくりの活動で、あらためて浮き彫りにされたのは、統一例会をつくり上げていく難しさです。困難にしている原因のひとつは、会員数の減少によって厳しい財政状況の中で会を運営していかなければならず、6例会すべてを足並みを揃えて例会にしていくことができなくなった団体が生まれてきてしまったことです。さらに、ブロック17団体の内には、統一のために財政的に援助する制度も枠組みもありません。組織活動の前進が見られない以上、これからも統一例会をめぐる問題は困難を極めるばかりです。
 こうした時期だからこそ、もう一度、ブロックでつくる演劇鑑賞運動の意義やブロック統一例会の有効的な意味について考えていくことが必要になってきました。ブロック統一例会の実現は、ブロック全体で運動を進めていく決定的な跳躍点になったことはまちがいありません。しかし、同じ例会作品に取り組みながらも、その作品に対する魅力や期待をブロックの中で共有していくことが不十分だったと思います。運営サークルの活動についても、それぞれの団体の問題点を探り出し、解決していく討論と経験交流が充分に行われてきたとは言い難い面があります。活かし切れていない部分を整理していきたいと思います。
 また企画づくりの中でも、「企画参考資料」 などは、劇団から提出された作品を全て掲載するのではなく、もう少し作品を絞り込んで資料を「参考資料」としてではなく、サークルで話し合うための「討議資料」として作成していくことも検討していきたいと思います。鑑賞会も演劇の創り手の一員として、魅力溢れるラインナップを創り上げていきましょう。 (幹事会)

例会に要望したい作品を6本選ぶアンケート結果
  1. 『ミュージカル『はだしのゲン』木山事務所 (62)
  2. 『6週間のダンスレッスン』シーエイデイブげユース(58
  3. 『アンナ・カレーニナ』エイコーン (48)
  4. 『東おんなに京おんな』トム・プロジェクト(48)
  5. 『ェキスポ』加藤健一事務所(38)
  6. 『ステッビング・アウト』ピュアマリー(36)
  7. 『紙屋悦子の青春』新人会 (35)
  8. 『十二人の怒れる男たち』俳優座劇場(34)
  9. 『族 譜』青年劇場 (34)
  10. 『五重塔』前進座 (34)

★中部北陸ブロック会議で、2009年の例会ライン・アップすべてが決まりました!
1月
(第208回例会)
劇団スイセイミュージカル公演
「サウンド・オブ・ミュージック」
作/リチャードロジャース、オスカー・ハマースタイン二世
演出/西田直木、出演/中村香織、相原奈保子ほか
3月
(第209回例会)
劇団文学座公演
「初 霜」
作/川崎照代、演出/藤原新平
出演/八木昌子、倉野章子、早坂直家ほか
5月
(第210回例会)
劇団俳優座公演
「三屋清左衛門残日録
〜夕映えの人〜」
作/藤沢周平、脚色/八木柊一郎、演出/安川修一
出演/可矢口靖之、川口教子、荘司肇ほか
7月
(第211回例会)
劇団NLT公演
「ハーヴィーからの贈り物」
作/メリー・チエイス、演出/グレッグ・デール
出演/寺泉憲、川端慎二、木村有里ほか
9月
(第212回例会)
こまつ座公演
「兄おとうと」
作/井上ひさし、演出/鵜山仁
出演/辻萬長、小嶋尚樹、大鷹明良ほか
11月
(第213回例会)
劇団民藝公演
「静かな落日〜広津家三代〜」
作/吉永仁郎、演出/高橋ラ看祐
出演/樫山文枝、伊藤孝雄ほか

干葉茂則さんへのインタビュー
  9月例会 劇団 民藝 「明石原人」 直良信夫 役
   今回は主役の直良信夫を演じていらっしゃる千葉茂則さんにお話を伺いました。

Q、高校の時、学校行事でお芝居を観て俳優の道に進まれたとか?

A、そうなんです。今は上の学校へ進学する方が増えているけれど、自分のやりたい事が見つからずにいるよりは、十七・八の時に進むべきものに出会えて幸せだと思いますね。その芝居が、民藝の「銀河鉄道の恋人たち」でした。
 お芝居のこととは無関係で小さい頃から野球ばかりの生活で、他のことに興味が持てなかったし、進学か就職するかという時期にお芝居と出会ってしまった。17・8だからまだあまり世の中のこと知らないけれど、自分のまったく知らない世界があるという感激・衝撃がものすごくありました。
 だからつくづく思うんです。お芝居の持っている深さというか?芝居を観たことで一生が決まってしまったという影響があると思う。お芝居を演じてそういうことが会員さんに伝わればいいのにと思っています。

Q、秋田出身なのに、東京の工業高校というのは?

A、父が出稼ぎで先に東京に出て、後で家族を呼び寄せたという形で、小学校へ上る前に上京した。言葉に関してはあまり苦労したということはありません。今では、一つぐらい方言が出来る方が良いと思えるほどです。

Q、「民藝」はお茶の飲み方や箸の上げ下げにまで指導されるといわれていますが、どうでしょうか?

A、特別に困るようなことはありませんでした。知らない世界に飛び込んで、言われることをどのように咀嚼して出来るかが、自分の中では大きな問題だったから、なかには不思議だなと思うこともありましたが、幸いにも野球をやっていたので上下関係に関しては、あまり違和感もなく拒否するような感覚はなかったです。
 それまで育った環境にしても、当時は、宇野先生や滝沢先生もお元気で活躍されていて、もう雲の上の人で前に出ると、緊張してましたねぇ。
 だからと言うわけではないけれど、50も過ぎて世間で言われる中間管理職にあたるわけで、同期の人たちともよく話をするのですが、先輩たちの培って来たものを、適当な事でお茶を濁すようなことではいけないと、僕らが経験して来たことを、後輩に伝えなければいけないということが与えられた
仕事だねと。現実的にも、先の南風さんのように亡くなられると、いつまでも、先輩におんぶにだっこではいけないので、早く一人立ちして、後輩の面倒を見なければいけないと思います。

Q、宇野重吉先生、滝沢修先生の話が出ましたが、もうお一人、退団された米倉斉加年さんと三者三様の演技指導はどうでしたか?

A、お二人に関しては先程も言いましたが、雲の上の人で直接きびしいお言葉はなかったです。米倉さんの世代を通じて間接的に指導されましたから、その年代の方々がこわかったですね。唯、少しの間だけでもお二人と同じ時間、同じ空間を共有できたことは、幸せなことでした。

Q、「明石原人」についてですが、考古学についてどの位、掘り下げて役づくりをされましたか?

A、ごく普通の役づくりです。劇団の近くに遺跡があって、時間が控けば出かけて行ったり、直良さんに関する本を読んだりするということですね。このお芝居の性質上、専門的なことを会員さんに知ってもらおうという趣旨ではなく、皇国史観と学歴社会、そして副題にある夫婦の物語りの三つの要素、
その中でも僕の受け持ちは、夫婦の物語りの部分で、夫婦のみならず家族や友人関係の愛情が大事で後のテーマについては、観たお客さんが感じていただければ良いと思います。

Q、十一才年上の恩師と結婚するという実話ですが、その点に関しては如何でしたか?

A、劇団の中での関係と一緒のようなもので、日色さんは大先輩ですから、それこそ音先生と信夫さんの関係のようなもので自然体でやれました。実生活でも年上女房なので、すんなりはいっていけました。

Q、最後になりましたが、これまで演じた中で印象に残っている作品と、豊橋の印象はどうですか?

A、七年前の舞台で「アルベルト・シユぺーア」が印象深いですね。
割と翻訳劇が多いのですが、これからは、「明石原人」を書いていただいた小幡欣治先生の作品とか多くなっていくと思います。
 豊橋へはあまり来ていないのでこれからいい関係を築いてゆけたら良いと思います。

≪編集後記≫
 50をすぎても若手と言われる民藝にあって、中間管理職という言葉でご自分の立場をしっかり見据えておられる千葉さんでした。これからの益々の御活躍を祈念しています。  ZAO 森下いすず
新入会を迎えたサークル

  エメラルド  2   テンダーウーマン 5   わすれな華   1
  夢 見 人  1   松 竹 梅     5    プラタナス   1
  ピ カ ソ   1   ぱ す て る    1    Tレックス    2
  工 ル カ  1   ブ ー ケ     1     とんぼ玉   2
  美  水   1   ミズ・デイジー  1     麦  笛   21
  こすもすA  1     歳       2     亜 多 里  1
  こすもすC  2   Z  A  O      1       翼     1
わくわく 感想文〜第201回例会・9月 劇団民聾『明石原人』

「教科書で教えなかった明石原人」
         松竹梅 小林
 光が舞台を映し上げ、「明石原人」が開演しました。椴帳もなく円筒形の大道具が劇の中で、重要な役割を担い、私達の想像の中で、塀となり、壁となり、海岸の崖となり変化していきました。明石人骨と名付けられた化石の発見により翻弄され、苦難の中で絆を固めていく夫婦。
 三十年以上前、中学校の社会科の教科書で目にした明石原人に、このようなドラマがあったことを初めて知りました。最後信夫と車いすの昔の会話に涙し脚本と演技者の力量を強く感じさせられる作品でした。
 そして、日色さんの透明感のある声が耳に染みわたったときなぜが「旅路」のワンシーンが懐かしく思いだされました。

世の中の仕組み今昔
      サーカス 熊田幸枝
 私は考古学の事は全く分かりませんが、直良信夫は生きていた時代が悪くて不遇な人生を送ってしまったのかと考えると、実は現代に生きていたらもっと悲惨な人生になってしまうのではないかと思います。どんな経緯があったにしろ、良さ妻に恵まれ、早稲田大学の教授にまで出世をしているのですから、成功者ですよ、これは幸せな人生じゃないですか!
 劇としては、かなり淡々と進んで行く感じですが、日色ともゑさんの女教師役というのはイメージぴったりだし、特別に舞台装置が精巧でもないのに情景が目に浮かんで来るのは、やっぱり皆さん演技が上手で流石だなと思いました。最後、車椅子を押す信夫の後姿を見てなぜが目頭が熱くなってしまいました。夫婦の思いやりがあればどんな不幸も乗り越えて行けるって事?蓑婚式を迎えた私の感想でした。

これからも心に響くお芝居を…
 テンダーウーマン 木下芙美子
 今回の鑑賞会は大当りであった。なんと会場の一番前の中央の席だったのだ。宝くじに大きく当った気分でした。一番前で首でも痛くなってしまうがと心配もしましたが、なんのその‥・。舞台に引き込まれ、自分も舞台に立っているかのようでした。俳優さんの顔には汗が光り、瞳もきらきら輝き千葉さんは汗が舞台にこぼれるほどで、恵を殺して観続けました。
 本当にあった話を舞台化したもので、年の離れた夫を温かに支え続ける妻に、老後、目が不自由になった妻を優しくいたわる夫の姿に涙が出てきました。日色さんのきれいな澄んだ声、特に語尾がきれいで魅力的でした。舞台後の四人の俳優さん達との交流会にも参加させて頂きましたが、「良いお芝居をしたい」という心意気で感心することばかリ。あれだけの舞台を続けて、のどは大丈夫なのですがと帰り際にお聞きしたら、風邪をひかなければ大丈夫とのご返事、日頃鍛練しているんですね。これからも私達の心にひびくお芝居を見せて下さい。

世紀の大発見
        ET 小林雅廣
 私は、四十三回例会「ラヴ」の時、職場の三人で、ETサークルを作り入会しました。
 今回の劇団民聖の「明石原人」は、キャストに日色ともゑさん、伊藤孝雄さん他で楽しみにしておりました。妻役の白色ともゑさんが、女学校教師として働き一人で生活の面倒を見、夫の化石を掘るのを助け、世紀の大発見をすることができたのです。会員四人、楽しく観ることができました。

命ある限り夢をもって生きたい
    プラタナス 岩見拓子
 舞台の設定が私の親の時代より少し前となっていますが、母より聞いた話、女学校へ通うのに着物と袴、毎日袴を寝押ししていた事、そして、その時代が裕福でお洒落であった事、そんな母の話を思い出し、役者さん達の着ていた着物、羽織、もんぺ姿等の柄や形にも興味を持って観る事が出来ました。
 でも結婚に関しては、11歳も年の差の人と、自然体に結ばれる等考えられませんね。苦労も多かったと推察致します。
 又、考古学に憧れ、化石の発掘に熱中、夫婦で支え合って、研究に没頭出来たと言うロマンのある生き方に憧れます。自分だったら、やはり平凡な結婚を選び、周りもそれを願ったと思います。
 芝居の中で発見した化石が学閥や体制の中で、認められなかった事。社会の矛盾も訴えていますが、今の時代でも、やはりそうした矛盾はあるのではないでしょうか、考えされられますね。「俳優、伊藤孝雄さんをお迎えして」より、25億年がかって今の自分があること。子どもたちよ!命を学んで!
 今の子ども達一人ひとりに、この伊藤氏の考えを知らせ、大宇宙にあっては、端っこの命でしかないかもしれない。でも誰かが引き継いで、できたから今の命、自分のある事、とても素敵なお話です。
 私もこの言葉をしっかりと胸に入れ、自分を無駄にしないよう、これからも命ある限り、夢を持って、生きていきたいと思います。とても得るものが大きかったです。すべての方に感謝致します。

夢を与える
     コスモス 太田みよ子
 発掘…土の中から出てきた物から歴史を組み立て、その時代の人々の生活を再現していく作業、そうしたロマンがあるからこそ、考古学という学問を修めてなくても、古今東西この魅力にとりつかれた人は少なくないのだろう。
 明石原人の発見者、信夫もまさにそうした一人だ。この時代、歴史的な発見も、国家の歴史観や学歴といった、およそ学問とは関係のないもので正当な評価がなされなかった。昨今の歴史認識の歪曲化の風潮と通じるものがあるような気がする。
 こうした状況の中、くじけそうになる信夫を励まし力づけた昔、すばらしい二人の関係に感動しました。

夫婦の価値観ってけ‥
      プラタナス H・K
 ラストの「一つのことをやり続けたあなたを尊敬しています」という吉葉に感動、家庭夫婦の幸せのあり方は他人では量れない…。この夫婦の対極にある国家、大学の体制には怒りと悲しみ、無力感を強く思いました。下宿のおばあちゃんの現実的な存在は、肩の力が抜け笑いを誘い、重い雰囲気を変えて、より一層「ロマンチストな夫婦」を感じました。

夫婦愛に感動
      はらっぱ 長津ふく
 いつの時代でも学歴社会はある。屈辱に耐え生きて行く信夫の様子が、上手に演じられていて、今の社会にもそのまま当て骸まると感じました。考古学に夢中の夫、それを支える妻役の白色ともゑさんの声のすばらしさ、若さ、可愛らしさ、夫を見守る表情等、二人の恵の合った演技に感激しました。又、教授役の伊藤孝雄さん、一段と渋味がまし、舞台が一瞬重味のあるものに変わるのはさすが貫禄です。特に今までも考古学は夢があり、ロマンを追い続ける人があまりにも発掘に熱中し過ぎ、捏造事件がありますが、何万年前の原人生活を想像すると、素人の私達でもたのしくなりますものね。苦難をのり越えた夫婦愛に感動しました。

「妻あっての男」
        若葉 遠山清美
 この劇は考古学の研究者である夫を持つ女性の物語りである。音は戦前の軍国主義の世の中、十
一歳も年下の信夫と結婚した情熱的な女性。夫の研究を助けるために教師の仕事を続けて働く女性。夫を心から理解し、弱気になる夫を叱咤激励する気丈な女性として描かれている。信夫は昔のようなかけがえのない妻を持ち幸福であったことと思う。
 やはり、世の中、妻あっての男というべきでしょうか。

古代ロマンに賭ける夢
        ET 尾藤幸子
 汗と涙の重労働に耐えながら、発掘作業に、一喜一憂しっつ、考古学に憧れとロマンを求め、没頭する夫を支えながら、たくましく生きる音に頭が下り、夫婦像に羨望の念を抱きました。
 学歴社会が浮き彫りにされ、学者と民間の狭間に置かれ、大学間の派閥争い等なぜ?と疑問に思いました。民間の一個人が発掘したのには、名前すら乗らない、現在社会においても、マスコミに取りあげられた控造問題が記憶に新しい。この様な事態がまかり通っているのではないでしょうか。背筋が寒くなる様な気がしますね。わからない事がおおすぎです。さあ ロマンに賭ける夢でも、追ってレッツコー。南風洋子さんのご冥福をお祈り致します。


その時を精いっぱい生きること
   サンドイッチ 小山ひろみ
 白色ともゑの優しい声と乙女の様な可愛らしさが、直良書をひき立てていました。
 今日でこそ、働く女性、年上の妻も珍しくないけれど、昭和の初めに、しかも教え子の考古学をささえ家計をやりくりしていく等は立派でした。
 人はその時その時を精いっぱい生きることで結果がついてくるものだと思いました。
 夫として最後は教授にまでなり、目の不自由な音の車椅子を押す姿に優しさを感じました。

すばらしい夫婦愛
      ラムジー 加藤恵子
 最後のシーンで、車いすの音に生計の方は全て妻にまかせきり、自分は化石を掘る事のみに夢中で妻の体の事など、全く気が付かなかった事を、夫・信夫が今まで夫として妻に何もしてやれなかった事を心より悔い、そしてわびる。音はその言葉だけで、今までの自分の苦労は報くわれた事を感じる。このすばらしい夫婦愛に、感動いたしました。



運営サークルのページ
運営サークルのまとめ 〜劇団民藝「明石原人」−ある夫婦の物語

 第1回運営サークル会
 例会まで70日という目に第1回運営サークルをスタートさせました。希望51サークル中、23サークル25名の参加で45%の参加率、複数参加は2サークルにとどまりました。退会が33名で止まり、とにかく前例会クリアーが例会成功になるからとサークルに1名の新入会を迎えようということを話し合いました。もうひとつ、サークルクリアーも続けてやりたいと、10名以上のサークルは根分けを検討していくように話し合いました。
第2回の演劇講座には複数参加を呼びかけ、電話かけも担当を決めてやっていくことを確認しました。

第2回運営サークル会
 7月24日火、演劇講座に伊藤孝雄さんをお招きして、26サークル58名の参加で半数を越えました。皆さん大いに笑いっぱなしの楽しい演劇講座でした。「明石原人」に関しては副題にある、−ある夫婦の物語−という所にあたる点を、11才年上の女性教師と一緒になる珍しい話として紹介されました。
「演劇鑑賞会で2ケ月に一度、お芝居を観つづける非日常的な胸のときめきなどが若さの秘訣ですよ」と、会員を増やすことのむつかしさも踏えた上で、「仲間を誘って下さい」 と言われました。この時点で入会11名でした。

第3回運営サークル会
 第3回はお盆をはさみ8月22日(水)に行ないましたが、21サークル22名41%の参加率。この夏の猛暑がいけないのか参加率が伸びません。2回目の演劇講座の感想やお誘いの状況等話し合いましたが、鑑賞会のことを意外と知らない人がいるという反面、リピーターが入会してくれたとの報告もあり、やはりお誘いをしなければいけないと思いました。この時点で入会14名、予定7名であと12名でクリアとなること、又サークルも3サークルでクリアとなるので、第4回の運営サークル会で前例会クリアできるよう議論を深めました。

第4回運営サークル会
 9月1日土昼夜合同で行ないましたが、19サークル21名37%の参加率、3回目の終了時点で葉書を出したにもかかわらず、この参加率はどうしたものかと考えさせられました。そして12名が11名と1名増えただけで状況はあまり進展せず、この日5名の入会があり、あと6名でクリア。とにかく最後まであきらめることなく、前例会クリアを果そうと話し合い、お誘い出来たサークルの話を披露してもらいました。その中で10月の特別例会「ドンキホーテ」を観たい人が入ってくれた話が出て、そういうお誘いも出来る時なのだから代表者だけでなくサークルのみんなで声かけしようと決意も新たに10日の臨時のサークル会を開く確認をしました。

臨時・運営サークル会
 9月10日、例会まであと10日というこの目臨時で開いたサークル会、前日までに33名であと1名でクリアというところまで来ていたのに、何と昼3サークル・夜2サークルと1割にもみたない参加率で本当に残念でした。その日1名人会があったので前例会クリアを達成。更に根分けができそうなサークルが、サークル会を開いて根分けが成功したので、サークルクリアもできました。もっと多くの参加者で達成感が味わえたら本当によかったです。臨時のサークル会に集まりが少ないのは提案の仕方と内容を再検討する必要があります。

第5回運営サークル会
 9月26日水15サークル16名29%の参加率でした。「明石原人」では会員数もサークル数も前例会クリアでき、晴れ晴れとした表情で話し合いができました。
「明石原人」の感想が主に話しの中心でした。皇国史観、夫婦愛、学歴社会の矛盾など、毎日の人生をふりかえるうえで大事なテーマが描かれていて素晴しい評価でした。当日の運営担当は94%の参加率、運営サークルを中心に例会を成功させることができたことを喜び合うことができました。しかし一方で新入会を迎えたサークルが25%にとどまり、新入会を迎えることの大切さや意義そして、何より演劇の楽しさを語り伝えることが不十分であったこと、運営サークル会への参加が少なく、運営サークルのコミュニケーション不足を克服できなかったことなど課題が残りました。

運営委員
  • 小野田利子 (松竹梅)
  • 小林 純子 (E・T)
  • 斎藤 典子 (ピカソ)
  • 清水美枝子 (テンダーウーマン)
  • 柵木 早苗 (虹)
  • 森下いすず (Z A O)
サークル・会員数
  7月 「銃  口」      2,046名
  9月 「明石原人」     2,047名
  入会34名 退会33名+1名
  (+5サづル -4サークル 314サークル)
  (根分けサークル5)
 運営サークルの活動
  運営希望サークル     51サークル
  参加サークル     49/51サ  96%
  入会を迎えたサークル 1349サ   27%
  入 会 数  2434名   71%

 例会参加状況
  9/20(木)ヨル        519名
  9/21(金)ヒル        631名
         ヨル        535名
        計        1,685名
      参加率          82%


運営の感想


お芝居と運営サークル
       ピカソ 斉藤典子
 お芝居も想像することだ。想像を膨らませ膨らませ観ていくと、とてもおもしろいことがわかった。始めの頃は、ああ面白かった、つまらなかったという感想でしかなかったが、深く掘り下げていくと、とても中味の濃いお芝居とわかって、ジーンとくることが多くなった。特に運営サークル会に参加したり、担当をやってみるとよけいその良さがわかってくる。
 今回もサークル会を急ではあるが、大井さんに来てもらって開いた。お芝居の話はもちろん、映画や世界情勢、地球の未来、政治の貧困、パソコンや携帯の話等々、二時間では足りない。さすが鑑賞会の仲間、こんな話、あんな話と教養も深まり視野は広がり、日常のうさも忘れたなあ。これからも楽しんで参加し、観つづけて行きたいと思います。

座席指定の作業
        本宮 後田里子
 運営サークルへの参加も何回になるかしら?今国初めて座席指定の仕事に参加しました。初めてのことで不安がありましたが説明を受けてやってみるとすんなり(一人では出来ない)と出来て一安心。この方法を考えられた方に大変感心してしまいました。以前のことを思うと大変楽になりましたね。

初体験の小夜食担当
     こすもすA 戸苅祥枝
 入会して二度目の例会運営は小夜食担当。定年退職した夫が作ったさつまいもを、大学いもにして小夜食会場に持って行くと、すでにのり巻き、栗おこわ、魚のフライ、手作リパン、スイートポテト、つけもの、その他の品々がテーブルいっぱいに並べてあり、ちょっとしたバイキング会場であった。
 昼の部観終わった後、すぐ小夜食会場へ。部屋着に替えられた白色ともゑさん、千葉茂則さん、伊藤孝雄さんなどのベテラン勢がほっとした表情ではしを運んでみえる姿を間近で見ることができ、ワウワウ。「これ、実家へ持って帰ろうかな。」とつぶやかれた気さくな伊藤孝雄さんは硬い教授役と打って変わった、本来の姿(七月の例会でおもしろい話をいっぱい伺った)に戻られ一層親近感がわいた。
 また、次に登場した食欲旺盛な若いスタッフに接し、朝から頑張って作ったかいがあったと思ったし、皆さん、礼儀正しい方たちばかりで清々しい気持ちで家路につくことができ、心に残る一日となった。

豪華版小夜食
  テンダーウーマン@ 清水美枝子
 小夜食の希望者がなく、中止になってしまうのか、そんな事は出来ないなんとがしなくては、我がサークルに協力を依頼した。新入会の方にも参加してもらった。
「出来ないよ」といいながら当日になってびっくり。さすが主婦の鏡。テーブルの上はお祭りの様、煮物、あげ物、太巻きずし、ケーキ等。私は好評の出し巻き玉子を主人に頼んで焼いてもらう。「日色さんが食べるがらね。」と言うと朝早くから機嫌よくやってくれた。ミズデイジーの手作リパンたくさん作ってくれてありがとう。若い方が多いのであれだけあったのに完食。パンやケーキはお持ち帰り。小夜食に参加して下さった方は大変だけれど素の役者さんとふれあい喜んでいただけるのだがら満足感があると思います。

搬入に参加して
        ラムジー 井上
 久々に搬入に参加しました。前回より人数が少なく役に立たなかったらどうしよう‥‥と、ドキドキしながら始まりました。でも、指示されるまま動いていると、あっというまに終わってしまいました。短い時間でしたが楽しかったです。
 そのご褒美でしょうか?いつもまっすぐ帰るのにこの日はなぜが寄り道をしました。そこで伊藤孝雄さんに遭遇!!声はかけられませんでしたが、とてもうれしい運営担当になりました。

「明石原人」
運営サークル会に参加して
         ブーケ 山田
 第一回運営サークル会7月10日(火)に始まり、第二回演劇講座、伊藤孝雄さんのお話があり、第三回新入会員の増員の話合い。8月23日座席シール作り、8月29日座席指定作業、第四回9月1日新入会員のお誘いの様子の話合い。例会日の運営担当の決定等、臨時に9月10日最終的に会員増で、前例会クリア達成、皆一安心となる。例会日第一日目9月20日午後3時より約一時間程かけて16名位で、チラシ折込のセット作業をしました。例会第二日目昼公演終了後バックステージツアーに参加し舞台等見学、説明を聞き裏方の大切さ等勉強しました。これ等も運営サークルに参加したおかげと思いました。何んとが時間をつくってサークル会に出席できました。

運営サークルで充実した私達
       Tレックス 山中
 以前、会員だった方が、また演劇を見たいという気持ち、運営側の立場で会員の増員を願う気持ちそして10月には、特別例会との巡り合わせ、三つの歯車が見事噛み合い、2名の方が再入会して下さいました。目下、新会員の方を囲んで懇親会を計画中です。私達は座席指定の作業、受付、放送の運営担当に参加しました。緊張の中でやり終えた達成感は充実した時間でした。このお芝居に少しでもかかわれた幸せが、こみ上げてきました。伊藤孝雄さんの素敵な声と横顔を見ながらお話を聞いたり、バックステージツアーに参加したりして、「明石原人」は、特別な余韻が残りました。仲間も増え。「笑い」も増えて心身共に若々しくいきます。私達!


駐車場係を担当して
            ZAO R
 日陰は秋の気配でも照り付ける日差しは真夏の様に肌にジリジリと刺す様な日に例会運営の駐車場係をさせて戴きました。とは言っても大駐車場ではなく一般の方でした。ウインカーが点滅する度に誘導係を×印にして『はいれません』と断るのも嫌なものです。大抵の人は会釈して通り過ぎていかれるのですが、なかには途中で帰らなければいけないのです。と私達に訴えて来られる人もいたり…様々な理由があるでしょうが、早く帰りたいがら駄目?と言われる方もいて驚きました。だったら一番に来て下さい!!モラルの無さに應立ちさえ感じました。御自分で判断して下さいとしが言えません。年に一度の運営担当のそんなウガママま人に是非駐車場係をやって載きたいものです。私達は個人が集まり鑑賞会の人達である事を自覚して頂きたいですね。

搬出
           まど
 シンプルな舞台。くるっとまわると明石。くるっとまわると東京。くるっとまわると外。くるっとまわると家の中。
 シンプルな舞台装置だったため、搬出もそんなに重いものではなかった。また、民聖のスタッフも大勢いてやや、人余り状態でした。
 男の人は重宝されたけど、おばさんは・・。

いい人と出会える幸せ
      ZAO 森下いすず
 今回の「明石原人」は33名の退会なので、34名の新入会で前例会クリアーとなる。運営サークルは51サークル、年に一度の運営サークルで一名の新入会を迎えようとする活動方針でいけば、楽々クリアーと思うが、最近はあまり入会数がのびていない。案の定、臨時のサークル会を開かなければいけない状態になってしまった。その時に1名の入会があり、前例会クリアーを達成したのだが、冷や汗ものだった。
 そんな中、2名の代表者の方が5名ずつ新入会を迎えたのには、脱帽した。私にとっては神かかりとも思えるが、二人共、明るく常に前向きな方だ。又いい人に出会えた、これが鑑賞会で一番うれしいことなのだ。


まとめ会の感想 担当幹事

夫婦愛、皇国史観、学歴、学閥いろんなことが盛り込まれているにもかかわらず、わかりやすい良いお芝居だった。

日色さんの声もよく聞こえたし、代役とは思えない「せきおばあちゃん」の箕浦さんの演技がうまかった。

花束を新入会の人にやってもらったらすごく感激していて、これから新入会の人にやってもらうといいと思った。

よく知られた俳優の時に出て来たら拍手するのが、良いのか悪いのが、それに拍手はむつかしい、今回も最後のクライマックスで、お芝居にのめり込んでいた時、拍手の音でバツと覚めてしまって残念だった。

とにかく一人増やせて良かった。

長く観つづけているが、小夜食を担当したのは初めてで、すごく良かった。お芝居の方も夫婦愛で良かった。

バックステージツアーに参加して、色々お金の少ない中に工夫が見られて感心しました。ひとつ残念なのは、花束をやっている時に立ち上がっていく人達がいたこと。

伊藤孝雄さんと同じ岩手出身でとても身近に思えて良かった。
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